人事に聞く! 副業の経験、転職活動の職務経歴書(レジュメ)にどう書くのが正解?

「副業」がオープンになりつつある時代。本業での経験に加え、副業の経験もアピールしながら転職活動に臨む人も増えてきました。そんなときに気になるのが、転職活動での「副業での経験」の伝え方
今日は、転職活動の中でも最初の関門である「レジュメ(職務経歴書)」で、副業での経験をどう伝えるか、を日々書類選考に向き合っている人事担当者3名に聞いていきます。


Aさん(数百人規模のSaaSベンダーにて採用責任者を担当)

エンジニアや事業開発系の職種でしたら、興味や関心の幅は広いに越したことはないです。なので、基本的に副業の経験はアピールはしてほしいです。
ただ一点だけ気を付けてほしいのは、本業と副業との「バランス」や「ポジショニング」について。

例えばエンジニアであれば、「本業では大規模だがレガシーなシステム開発が多く、副業では小規模でモダンな開発が多い」ことが読み取れると、「きちんと目的意識を持って副業をしていたんだな」と感じる。また記載のボリュームも、副業は1~2割ほどで「いろいろやってました」くらいで流してくれた方が好印象です。
他に、「本業では大規模プロジェクトの一部分の開発を担当。副業では一気通貫で一人でプロダクトアウトまでを担当」というのも、「一気通貫でマルっと見れるが、大規模PRJのお作法も知っている人」という印象で良いです。
良くない例で言うと、本業・副業それぞれの経験がレジュメの中でごっちゃになっているケース。公私混同というか、うまく切り分けて考えるのが苦手な印象を受けます。経験自体は良くても、CTOや社長が会いたがらず書類選考「お見送り」となることも多いです。そういう意味では、「本業も副業も、使っている技術も役割もほぼ同じ」という方であれば副業を書かない方が無難かもしれません。


Bさん(元メガベンチャーのエンジニアリングマネージャー→現スタートアップCTO)

正社員転職を考えると、副業での経験は「職務経歴」よりも「スキルサマリ」を充実するため、と割り切ってくれた方が良いかもしれない、とは思います。
どれだけ副業がオープンになったとは言っても、「本業はあっさり、副業はぎっしり」のレジュメが来ると「この人は本業でうまく行かず、挽回するために副業に熱中していたのかな」と思ってしまう。そういう意味でも、本業がエンジニアで副業も「開発してました」という方であれば、「職務経歴」の後の「資格」欄にサラッと書いてくれるくらいで良いかもしれません。そちらの方が「会ってみたいな」と思いますし、気になったら面談や面接の場でこちらから聞くので(笑)


Cさん(元SIerのPM→現ベンチャー社長)

副業経験をアピールするので一番「トクだな」と思うのは、その人が弱点だと思われそうな内容を補強できていることですよね。
例えば、顔写真で「ちょっと元気なさそうだな」って見た目の候補者が、「ウーバーイーツ配達(自転車)」とか書かれると「おっ」と思う。
あとは、私のようなSIerへの在籍が長い人で、公共・金融向けの業務系アプリの経験が長いと、どうしても重厚長大でイケてないシステムに携わっているように見えて、デザイン的なセンスはあまりないと色眼鏡で見られてしまう。
そういう人がもし、趣味程度とは言え友人からWebデザインを受託とかしていたら、「そっちもイケる人なんだな」と思う。請け負ったタスクが有償だろうが無償だろうが、盛り込んで損はないかもしれません。

まとめ
転職活動における、副業の経歴。
3者の意見で共通しているのは、
「副業の経験も、基本はアピールした方が良い」
「ただ、本業と副業は木の幹と枝葉のように、”主”と”副”と捉えて線引きして考える」
「単に経験を書くのではなく、アピールポイントを明確にして書く(アピールポイントがないなら副業については記載しない)」
という姿勢だろう。

パラレルワーク・パラレルキャリアが叫ばれる時代。うまくアピールして有利な転職活動につなげたいものだ。